消費税の計算方法|課税売上と課税仕入の違い

消費税は、私たちが日常的に支払っている税金ですが、事業者にとっては「預かった消費税」と「支払った消費税」を計算して納税額を求める仕組みになっています。
今回は、その計算の基礎となる課税売上課税仕入の違いを、初心者にも分かりやすく解説します。


目次

1. 消費税の計算の基本

事業者が納める消費税は、次の計算式で求められます。

納付する消費税額 = 課税売上にかかる消費税 - 課税仕入にかかる消費税

つまり、

  • お客様から預かった消費税(売上にかかる税)
  • 仕入や経費で支払った消費税(仕入にかかる税)

の差額を納める形です。
この仕組みを理解するためには、「課税売上」と「課税仕入」の範囲を正しく知ることが重要です。


2. 課税売上とは?

課税売上とは、消費税が課税される売上のことです。
消費税法で非課税とされている取引は該当しません。

課税売上の例

  • 商品や製品の販売
  • 飲食店での飲食提供
  • 役務(サービス)の提供(コンサル料、デザイン料など)

非課税となる売上(課税売上に含まれない例)

  • 土地の譲渡・貸付
  • 有価証券の譲渡
  • 医療・介護保険サービス
  • 教育サービスの一部(学校教育など)

ポイント
「課税売上高」という場合、課税取引に該当する売上の合計金額を指します。
免税取引や非課税取引は含めません。


3. 課税仕入とは?

課税仕入とは、課税売上を得るために事業として購入した課税対象の資産やサービスのことです。

課税仕入の例

  • 商品や原材料の仕入
  • 事務所家賃(貸主が課税事業者の場合)
  • 光熱費
  • 広告宣伝費
  • 業務委託費(デザイン、制作、外注など)

課税仕入に含まれない例

  • 給与や賞与
  • 非課税取引(例:土地の購入)

注意点
課税仕入として控除するためには、「課税仕入れであること」に加え、「帳簿」と「適格請求書(インボイス)」の保存が必要です(インボイス制度対応)。


4. 消費税の計算例

以下の簡単な例で計算してみましょう。

  • 課税売上:1,000万円(税抜)
  • 課税仕入:400万円(税抜)
  • 消費税率:10%
  1. 課税売上にかかる消費税
     1,000万円 × 10% = 100万円
  2. 課税仕入にかかる消費税
     400万円 × 10% = 40万円
  3. 納付する消費税額
     100万円 - 40万円 = 60万円

この60万円を国に納めることになります。


5. まとめ

  • 課税売上:消費税が課税される取引による売上
  • 課税仕入:課税売上を得るために事業として購入した課税対象の取引
  • 消費税は「売上にかかる消費税」から「仕入にかかる消費税」を差し引いて計算する
  • 正確な帳簿とインボイス保存が必要

課税売上と課税仕入の範囲を正しく把握することで、適切な消費税計算が可能になります。


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