法人税申告の流れ|期限・必要書類・手続き方法

はじめに
会社を経営していると、必ず行わなければならないのが「法人税の申告」です。
個人の確定申告と同様に、法人も毎年利益を計算し、その結果を税務署に報告・納税する義務があります。
ただし、法人税申告は必要書類や手続きが多く、初めての方には複雑に感じられるものです。
この記事では、法人税申告の流れを「期限・必要書類・手続き方法」に分けてわかりやすく解説します。
1. 法人税申告の基本とは?
法人税申告とは、会社の利益(所得)を計算し、国に税金を納める手続きです。
法人税の申告と納付は「申告納税方式」であり、会社自らが税額を計算し、申告・納付します。
申告の対象となる税金は以下の通りです。
- 法人税(国税)
- 地方法人税(国税)
- 法人住民税(地方税)
- 法人事業税(地方税)
まとめて「法人税申告」と呼ばれることも多いですが、実際には複数の税金を計算して申告することになります。
2. 法人税申告の期限
法人税の申告期限は、会社の決算日から 2か月以内 です。
例えば、決算日が3月31日の会社であれば、申告期限は 5月31日 となります。
ただし、申告期限が土日・祝日にあたる場合は、翌営業日が期限になります。
また、税務署に申請して承認を受ければ、申告期限を1か月延長できる制度(申告期限延長の特例)もあります。
3. 法人税申告に必要な書類
法人税申告で必要となる主な書類は以下の通りです。
(1)申告書類
- 法人税確定申告書(別表1〜別表16など)
- 地方法人税申告書
- 法人住民税・事業税申告書
(2)決算書類
- 貸借対照表(B/S)
- 損益計算書(P/L)
- 株主資本等変動計算書
- 個別注記表
(3)その他の添付資料
- 勘定科目内訳明細書
- 法人事業概況説明書
- 固定資産台帳 など
中小企業の場合でも、申告書は数十ページになることもあります。
4. 法人税申告の流れ
法人税申告の流れは次の通りです。
- 決算作業を行う
→ 仕訳の記帳、試算表の作成、棚卸、減価償却の計上など - 決算書を作成する
→ 損益計算書・貸借対照表などを作成 - 法人税申告書を作成する
→ 別表を作成し、課税所得と税額を計算 - 税務署・都道府県・市区町村へ提出
→ e-Tax、eltaxによる電子申告、または紙で提出 - 税金を納付する
→ 金融機関やインターネットバンキング、ダイレクト納付などで支払う
5. 手続き方法(電子申告と紙申告)
現在は e-Taxによる電子申告 が推奨されています。
電子申告を利用することで、
- 郵送や窓口提出の手間が省ける
- 受付時間に制限がない
- 申告データの保存が容易
といったメリットがあります。
紙で提出する場合は、法人の本店所在地を所轄する税務署・都道府県税事務所・市区町村役場に書類を提出します。
6. 申告漏れ・期限遅れのリスク
法人税の申告を期限内に行わなかった場合、以下のペナルティがあります。
- 無申告加算税(原則15%〜20%)
- 延滞税(期限からの遅延日数に応じて課税)
また、赤字でも法人税の申告は必要です(「申告不要」とはなりません)。
「利益が出ていないから大丈夫」と思って放置すると、ペナルティを受ける可能性があるので注意しましょう。
まとめ
法人税申告は、会社の決算から始まり、書類の作成・提出・納付までを決められた期限内に行う必要があります。
初めての方には煩雑に感じるかもしれませんが、流れを理解すれば大きな負担は減ります。
- 申告期限は決算から2か月以内
- 決算書・申告書類・内訳明細書など多数の書類が必要
- e-Taxを活用すると効率的
- 赤字でも申告は必要
もし不安がある場合は、税理士に相談しながら進めると安心です。
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